春日悲傷三香原荒墟作歌一首[并短歌] (Manyoshu 1059)

三香原
久邇乃京師者
山高
河之瀬清
在吉迹
人者雖云
在吉跡
吾者雖念
故去之
里尓四有者
國見跡
人毛不通
里見者
家裳荒有
波之異耶
如此在家留可
三諸著
鹿脊山際尓
開花之
色目列敷
百鳥之
音名束敷
在<杲>石
住吉里乃
荒樂苦惜哭

Modern Japanese

三香の原
久迩の都は
山高み
川の瀬清み
住みよしと
人は言へども
ありよしと
我れは思へど
古りにし
里にしあれば
国見れど
人も通はず
里見れば
家も荒れたり
はしけやし
かくありけるか
みもろつく
鹿背山の際に
咲く花の
色めづらしく
百鳥の
声なつかしく
ありが欲し
住みよき里の
荒るらく惜しも

Hiragana Pronounciation

みかのはら
くにのみやこは
やまたかみ
かはのせきよみ
すみよしと
ひとはいへども
ありよしと
われはおもへど
ふりにし
さとにしあれば
くにみれど
ひともかよはず
さとみれば
いへもあれたり
はしけやし
かくありけるか
みもろつく
かせやまのまに
さくはなの
いろめづらしく
ももとりの
こゑなつかしく
ありがほし
すみよきさとの
あるらくをしも

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