(Manyoshu 3223)

霹靂之
日香天之
九月乃
<鍾>礼乃落者
鴈音文
未来鳴
甘南備乃
清三田屋乃
垣津田乃
池之堤<之>
百不足 <五十>槻枝丹
水枝指
秋赤葉
真割持 小鈴<文>由良尓
手弱女尓 吾者有友
引攀而
峯文十遠仁
に手折
吾者持而徃 公之頭刺荷

Modern Japanese

かむとけの
日香空の
九月の
しぐれの降れば
雁がねも
いまだ来鳴かぬ
神なびの
清き御田屋の
垣つ田の
池の堤の
百足らず 斎槻の枝に
瑞枝さす
秋の黄葉
まき持てる
小鈴もゆらに
手弱女に 我れはあれども
引き攀ぢて
枝もとををに
ふさ手折り
我は持ちて行く 君がかざしに

Hiragana Pronounciation

かむとけの
**そらの
ながつきの
しぐれのふれば
かりがねも
いまだきなかぬ
かむなびの
きよきみたやの
かきつたの
いけのつつみの
ももたらず
いつきのえだに
みづえさす
あきのもみちば
まきもてる
をすずもゆらに
たわやめに
われはあれども
ひきよぢて
えだもとををに
ふさたをり
わはもちてゆく
きみがかざしに

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