(Manyoshu 3258)

荒玉之
年者来去而
玉梓之
使之不来者
霞立
長春日乎
天地丹
思足椅
帶乳根笶
母之養蚕之
眉隠
氣衝渡 吾戀
心中<少>
人丹言
物西不有者
松根 松事遠
天傳
日之闇者
白木綿之
吾衣袖裳 通手沾沼

Modern Japanese

あらたまの
年は来ゆきて
玉梓の
使の来ねば
霞立つ
長き春日を
天地に
思ひ足らはし
たらちねの
母が飼ふ蚕の
繭隠り
息づきわたり 我が恋ふる
心のうちを
人に言ふ
ものにしあらねば
松が根の 待つこと遠み
天伝ふ
日の暮れぬれば
白栲の
我が衣手も 通りて濡れぬ

Hiragana Pronounciation

あらたまの
としはきゆきて
たまづさの
つかひのこねば
かすみたつ
ながきはるひを
あめつちに
おもひたらはし
たらちねの
ははがかふこの
まよごもり
いきづきわたり
あがこふる
こころのうちを
ひとにいふ
ものにしあらねば
まつがねの
まつこととほみ
あまつたふ
ひのくれぬれば
しろたへの
わがころもでも
とほりてぬれぬ

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